新年読書「心を整える」を読む
読書のこと 2012年1月5日
年末年始に掛けて、毎年一冊は本を読むことにしている。普段ゆっくりと読むことの出来ないテーマを持ったものを選ぶことが多い。今年新年の読書はサッカーの長谷部誠選手の著書「心を整える。」を選んだ。
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣長谷部選手は、元浦和レッズの選手でもあるため、昔からプレーを追っていた。浦和にいた頃は攻撃的な選手で、精度の高いパスなどが売りだったような気がするが、ドイツに移籍してからプレースタイルが変わり、激しい守備と走力が売りになっている。これだけスタイルが変わるためには、何かしらメンタル面での変化があることは想像できたが、著書を読んでより理解できた。
ドイツでの所属チームには、長谷部よりもパスセンスの高い選手がいたため、「パス」というジャンルでは勝てなくなった長谷部はベンチに座る機会が増える。そこでチームを客観的に見て、何がチームに足りないのか、それを補う選手になれば、出場機会を得られることを感じ、長谷部の凄いところはこれを実行してしまうことである。日本ではパス精度などで売ってきた自分を捨て、チームが必要としている選手に生まれ変わる。
「自分を殺すこと」と「自分を変えること」は違うと、長谷部は書いているが、これはサッカー選手だけでなく、生活している人すべてに当てはまる言葉だと思う。
同じような言葉で関心したのが「脱皮して生きていく」。自分が突き詰めてきた事を変えることは、一見「逃げ」になるのではないかと不安になることがある。しかし自分を変えることは逃げではなく、新たな自分に生まれ変わる「脱皮」であると捉えているとのこと。この「脱皮」という言葉には前向きな雰囲気がある。
上の2つの言葉からも、長谷部選手は自分を変えることを苦とせず、むしろ積極的に自分を変えることで進化していっているように思う。1つのやり方を突き詰める職人的方法もあるが、自分を変えながら進化する長谷部的方法もあることを学ぶことができた。すべての人にお勧めできる良本です。

