漆喰ができるまで
漆喰の原料となる石灰石を採取できる山は全国にありますが、自社で石灰山を持ち漆喰を製造している会社は数社しかありません。
1. 石灰石の採掘
石灰石は、もともとは2億5000年前のサンゴなど海の生物の堆積物です。ということは、石灰岩があるこの地域一帯が、2億5000年前は海中であったということを示しています。
2. ダイナマイトによる砕石
石灰岩から石灰石を取るために、岩場に穴をあけダイナマイトを仕掛けて岩を割ります。ダイナマイトで割られた岩は、2~3メートルの塊になるので、先端にドリルがついたシャベルカーで50センチ程度にまで細かくしていきます。
3. 工場へ運搬
50センチにされた石灰石は、一般のダンプの1.5倍くらいの大きさの特殊ダンプにより、さらに細かくする工場に運ばれます。
4. 砕石機械
搬入された工場のストックヤードにダンプから石灰石が下ろされると、その下に岩を砕く機械があり、さらに細かくされます。
5. ベルトコンベアーによる運搬集積
細かく砕かれた石灰石は、ベルトコンベアーに乗って集められます。
6. コークス焼成(土中炉)
石灰石を約1200度の高温で焼成すると、生石灰になります。焼成には2種類あり、漆喰などに使う石灰には「コークス焼成」(土中炉)、肥料などに使う石灰には「重油焼成」(機械炉)と使い分けられています。土中炉の窯の深さは約10メートルあり、下に行くにつれつぼまっていく逆三角形になっています。1200度で焼かれた石灰石は、炉の最下部から取り出されるころには、生石灰になっています。

7. 重油焼成(機械炉)
機械による焼成は、肥料や土木資材などに使われる消石灰用です。機械で焼成すると、石灰の粒子がより細かく均一になり、肥料等に合うとのことです。写真にある炉の上部は、1200度近くにもなります。炉の中腹に、炉内を覗く小窓があり、火の加減を目視出来るようになっています。機械炉は温度・量などコンピューター制御されています。

8. 生石灰から消石灰へ
生石灰に水を加えることで、消石灰になります。生石灰を細かくしたものに水を加えると、すぐに反応が起こり、水はすぐに高温になります。
反応が収まると、白いドロドロ状の消石灰になります。これを乾燥して粉にして袋詰めして、漆喰の原料として出荷されます。

9. 石灰石から消石灰へ
写真左から漆喰の原料である「石灰石」、石灰石が高温で焼かれた「生石灰」、そこに水を加えた「消石灰」になり、これが漆喰の原料となります。住宅など工事現場では白い粉の「消石灰」に左官職人が水やスサを加えて、ドロドロにした状態でコテで壁に塗っていき、時間が経ち固まると漆喰仕上げの完成です。
