フランク・ロイド・ライト設計 ロビー邸

住宅のこと 2007年1月21日

今回は、アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの住宅を紹介します。

ライトは住宅を数多く設計した建築家で、
内外の一体化や水平ラインの強調など新しいスタイルを提案しました。
そのスタイルを「プレイリースタイル」と言います。

プレイリーハウスの中で、私が実際に訪れて特に気に入ったのが、
ロビー邸(1909年)です。

ロビー邸は、シカゴ郊外の住宅地の中にあります。
車で行ったときには、ちょっと迷ってしまいましたが、
ロビー邸の近くにはライトの住宅作品がいくつかあり、見ることが出来ます。

ロビー邸

水平線を意識させるため、屋根が大きく張り出しています。
ちょっと個人住宅には見えませんよね(笑)。

それまで家とは、内部のなかで完結するもの、という形が主流でしたが、
ライトは大きく張り出した軒などを用いることで、
外の風景や環境を、内部生活に取り込もうとしました。

またその内外の一体化を図るための屋根ラインなどの形が、
外部にも特徴ある造形を与えています。

プレイリースタイルとは、日本語で「草原様式」とも訳されます。
これはライトの故郷であるウィスコンシン(シカゴ北)の大草原を
表現したものとも言われています。

どこまでも広がっていくような水平を強調したデザインは、
特にヨーロッパに衝撃を与えるもので、
ライトに影響された建築家が数多くいたようです。
(前回紹介したシンドラーも、ライトの作品集に感銘して渡米しました)

ロビー邸02

ライトの住宅に共通する特徴として、
内部空間が親しみやすく、柔らかい雰囲気を持っていることがあります。

天井高さを、現代の住宅より少し抑えているため、
親密な空間になっています。

ロビー邸03

ライトのデザインは、日本の浮世絵から影響を受けたとも言われ、
彼自身も浮世絵を数多く収集していました。

そういった日本文化の要素みたいなものが、下地としてあるためか、
日本人にも共感しやすい住宅を造っています。
空間のスケールなどが、特に参考になると思います。


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