設計事務所や建築家に住宅ローンの相談ができる?資金計画やライフプランも相談できる「お金デザイン」とは?

住宅を建てたいと考えるほとんどすべての人に共通するのが、住宅ローンなどの資金計画(ファイナンシャルプラン)に関する悩みと言われています。住宅を建てたいと計画する時に、設計事務所や建築家に住宅設計を依頼したいと考える方も増えてきている一方で、設計事務所や建築家はお金に関しては詳しくないことがほとんどで、住宅ローンや資金計画を踏まえた相談はできないのが現状です。

高額な買い物である住宅購入において、ライフプランを踏まえた住宅ローンや資金計画を考えることは切り離せないプロセスとなっています。

この記事では、住宅ローンや資金計画を設計事務所や建築家に相談できない背景や、お金と住宅のプロに相談するメリットをファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ建築家が解説しています。

住宅購入を検討する時の住宅ローンや資金計画の相談先

住宅購入に必要な住宅ローンや資金計画の相談先としては、一般的に以下の2種類が挙げられます。

ファイナンシャルプランナー(FP)

FP資格を有したお金の専門家で、主に人々の暮らしに関連したお金に関する知識を備え、資金計画の相談にのります。具体的な住宅ローンなどの借り入れについてよりも、ライフプランにあわせた資金計画へのアドバイスを得意としており、将来を見据えたおおよその資金感を捉えるのに向いています。(参考:ファイナンシャル・プランナー(FP)について|日本FP協会

FPは住宅購入にかかるトータルの資金感は分かりますが、土地や建物に関する知識は浅いことがほとんどです。そのため注文住宅を依頼したい場合や、求めている暮らしや住宅を実現するためにどのくらいの資金が必要になるかなど、住宅に関しては個別の事情への対応スキルは低いのが現状です。

銀行・金融機関

住宅ローンの借入先になると想定される銀行・金融機関に相談する人は多く、実際にほとんどの銀行で住宅ローン相談会など相談窓口を用意しています。銀行・金融機関に相談した場合、FPよりも具体的な借り入れイメージなどの話はできますが、自行との契約に持っていくことが目標であるため、客観的な話はできにくい傾向にあります。

また、ファイナンシャルプランナー(FP)と同様に住宅に関する知識は浅く、その上より多く借り入れしてもらえることを重視してしまい過分の借り入れとなるケースもあります。

一般的な設計事務所や建築家には住宅ローンなどのお金の相談ができない

住宅購入の際に設計を設計事務所や建築家に依頼する人も多いですが、設計事務所や建築家は建物の専門家であるため、基本的にはお金に関する知識がなく、依頼主のライフプランを踏まえた住宅ローンの相談にのってもらうことはできません。

一般的に、建築設計業界では建築デザインと住宅ローンなどのお金のサポートは別々のものと見なされてきており、設計事務所や建築家は建築のことだけを考え、資金計画や住宅ローンについては依頼主自身で計画したり、銀行に相談するなどの方法しかありませんでした。

また、設計事務所や建築家に住宅の相談をする場合、数ヶ月の設計期間を経て、工務店に工事費の見積を依頼することになります。設計が終わってから、当初の予算を大きくオーバーしてしまったというケースもあります。

住宅を建てるには、土地の購入や間取りの検討など様々な段階があり、土地や建物それぞれの価格と、施主の予算と意向をバランス良く考え進めていく必要があります。住宅設計を依頼する人にとっては、設計事務所や建築家がお金への知識や理解が浅いことは、予算オーバーや理想の実現ができないといったリスクに繋がってしまいます。

お金と住宅のプロに住宅ローンや資金計画を相談するメリット

住宅を購入するのに欠かせない住宅ローンや資金計画は、住宅設計と合わせて、設計事務所や建築家に一緒に相談できると安心です。

住宅の建築技術・デザインのことがわかり、かつ住宅ローンなどのファイナンシャルプランナーの知識をもつ相手に相談できれば、精度の高いアドバイスを受ける事ができます。

お金と住宅のプロに相談するメリットは以下が挙げられます。

お金と住宅両面から見た複合的なアドバイスが受けられる

選択肢の多い住宅購入の中で、お金と住宅両方の知識を踏まえたアドバイスはとても有益です。お金の専門家と住宅の専門家それぞれに相談した場合、相談者自身が状況を踏まえた判断をする必要がありました。一方お金と住宅のプロに相談した場合、一度の相談でより現実的で理想に近い決断が可能になります。

注文住宅だけではない選択肢のアドバイスも受けられる

住宅購入を検討するときには、住宅といっても複数の選択肢が考えられます。マンションや戸建て、注文住宅や中古やリノベーションなど、資産価値やライフプランを考慮して総合的に相談できる相手は中々いません。土地や建物に知見があり、中立的な立場からお金のことを踏まえた相談ができる、お金と住宅のプロは貴重です。

住宅購入の選択肢の中で、主に資金面や資産価値の観点からメリット・デメリットを以下の表にまとめています。

メリット
デメリット
新築マンション ・完成形に近い現物を見た上で購入できる
・戸建に比べて、駅近の立地など利便性が高い
・購入の手間がすくない
・広告費をかけている分、割高
・金額が建築費に偏っているため、老朽化後の資産価値がほとんどなくなる
ハウスメーカー ・資金計画から設計・施工まで、一体で相談できる
・高品質な家を実現できる
・建築が老朽化しても、土地が資産として残る
・広告費をかけている分、割高
・型式適合認定により、将来的なリノベーションの自由度が制限される
・モジュールで建築するため、不整形な土地での建築が制限される
注文住宅(設計事務所・工務店) ・自分の希望内容を最大限叶えることができる
・ハウスメーカーより2~3割割安
・建築が老朽化しても、土地が資産として残る
・依頼先によってサービスのバラツキが大きい
・打合せ回数が多く、負担に感じる場合もある

長沼アーキテクツのお金デザインの特徴

長沼アーキテクツは、建築家でありファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持っているため、お金と建築の両方の面から提案できます。お金デザインと建築デザイン両方または別々でサービスを提供していますが、2つのサービスを併用することで長沼アーキテクツに住宅を依頼するメリットが最大化されます。

長沼アーキテクツのお金デザインの特徴を以下に挙げています。

お金デザインのみの相談もでき、建てない選択肢も提示できる

長沼アーキテクツは建築家でありながらファイナンシャルプランナーの資格を持ち、お金と建築の両方のデザインが可能です。住宅設計はもちろん、住宅購入の資金計画や住宅ローン、ライフプランの相談もでき、お金に関わる相談のみ切り離してすることも可能です。

建築家として土地や建物に関する知識・経験が豊富にあるため、現実的な住宅購入へのアドバイスも受けられます。注文住宅だけではなく、マンションや中古や土地購入まで、住宅購入に関する様々な選択肢に寄り添った相談が受けられます。

賃住併用住宅や民泊など、収益性も踏まえた住まいの相談ができる

最近では民泊や事務所兼自宅など、賃住併用住宅への関心が高まってきています。収益性を見込んだ賃住併用住宅の設計に、お金と住宅のプロとしての知見を発揮できます。予算と収益性確保のバランスは難しいですが、長沼アーキテクツではFPとしての知識を元に、経済合理性を踏まえた計画の検討とアドバイスが可能です。

実際に賃住併用住宅を実現したプロジェクト例としては、自宅兼事務所で事務所と住宅をスムーズに行き来できる仙川の家があります。

一般的な設計事務所と異なり、住宅設計の初期段階で大体の価格がわかるサービスがある

一般的な設計事務所や建築家に住宅設計を依頼した場合、設計段階での見積から、後々工事費がオーバーし予算を超過してしまうケースがあります。お金と住宅のプロである長沼アーキテクツでは、依頼主の要望を踏まえて計画の初期段階で建築・費用両面で検討を重ね、差異が少ない概算算出が可能なため安心です。

長沼アーキテクツでは、このような初期段階で概算算出を行うほぼ確定プランというサービスを提供しています。お客様の予算とご要望内容を踏まえ、より具体的な計画を検討します。

長沼アーキテクツのほぼ確定プランでは、実際の工事見積書のフォーマットに剃って個別の数量を算出して見積を作成するため、工事費オーバーのリスクを抑えることができます

住宅ローン・資金計画を含めた住宅設計をお金と建築のプロに相談する

お金と住宅のプロに相談することで、住宅購入に関わるお悩みの大部分が一つの相談先で解消できます。住宅購入を検討しているが、資金計画やライフプランを踏まえた相談がしたい方や、住宅購入と住宅ローンを一緒に相談したい方、予算をオーバーせず注文住宅でできるだけ要望を叶えたい方は、お金と住宅のプロに相談するのがおすすめです。

  • 住宅ローンや資金計画の一般的な相談先としては、FPや銀行・金融機関が挙げられるが、土地や建物に関する知識が浅いため、具体的な相談ができなかったりローンの過分な借り入れなどの負担が発生する可能性がある
  • 住宅設計を依頼する時に、一般的な設計事務所や建築家はお金に対する知識や理解が浅く、予算オーバーや理想が実現出来ないといったリスクが伴う
  • お金と建築に知見のある専門家に相談することで、複合的で客観的なアドバイスが受けられ、さまざまな選択肢からより理想に近い住宅の実現が可能になる

長沼アーキテクツは、お金デザインと建築デザイン両方または別々での相談を受け付けています。お金デザイン・建築デザイン併用してご相談いただくことで、住宅購入におけるお客様のメリットを最大化できます。マイホームをご検討の方はお気軽にご相談ください。

お金デザインや住宅ローン、資金計画に関する事例・リンク

注文住宅の企画・設計・インテリアデザイン
注文住宅の企画・設計・デザインのサービスページです。高いデザイン性を費用対効果高く実現する方法、坪単価や予算の実例、リビングなどの生活シーンがイメージできる写真を紹介しています。家づくりのイメージがつかめる「家づくりハンドブック」もダウンロードいただけます。

資産形成するお金デザイン
長沼アーキテクツのお金デザインについてのページです。資金計画やライフプランの作成支援など、お金と住宅のプロとしてできることをまとめています。

土地探しからじっくりと向き合った西八王子の家
住宅とお金両方のご相談から進めた事例です。FPの知識を活かしてライフプランの作成や、土地探しなどからサポートを行いました。

住まいとお金の相談
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