建築家住宅で予算オーバーを防ぐには?設計料、工事費、住宅ローンなど、資金計画で失敗しないコツや各費用の内訳をプロが解説

「建築家に住宅を依頼したいが予算オーバーが心配」という声は、マイホームを検討中の方からよく聞くお悩みの一つです。

建築家に住宅を依頼して予算オーバーが起こる原因として、住宅のコストの全容が掴みにくいことや、概算見積と実際の工事見積を作るタイミングが異なることなどが挙げられます。

この記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)保有の建築家である、「建築とお金の専門家」が、予算オーバーを防ぐためのポイントや、注文住宅のお金の相談先となる建築家やファイナンシャルプランナー(FP)といった専門家の特徴を解説してます。

建築家に住宅設計を依頼して予算オーバーしてしまう理由とは

建築家に住宅設計を依頼して予算オーバーしてしまう理由は、主に3つあります。

1つ目に、建築家にとって依頼主の住宅購入に関する予算の全容が把握しづらいという理由があります。住宅の予算構造は、土地にかかる費用、建物にかかる費用、植栽など別途となる工事費用や登記費用といった諸費用の3つで構成されています。

これらの費用はそれぞれ発生のタイミングが異なり、初期段階で予算の全容が掴みにくいため、予算オーバーが起こりやすくなる原因となっています。

2つ目の理由は、建築家は建物以外の予算に関与しづらいことが挙げられます。例えば、高低差のある敷地の整地や擁壁の設置、地盤の補強が必要な場合などにかかる費用は土地の条件に左右されるため、思いのほか金額が大きくなる場合もあります。

こういった出費は、建築家が土地探しからサポートすることで回避できる場合もあります。しかし、土地を事前に購入した場合などは、建物以外にかかる費用の調整について建築家がアドバイスすることは難しくなります。

3つ目は、工事費用の概算見積と詳細な工事費の見積のタイミングが異なることが理由です。建築家が工務店に見積を依頼するのは住宅のプランや仕様がほぼ固まった段階になるため、概算見積とのズレによる予算オーバーが発生しやすくなっています。

予算オーバーは、建築家の業務範囲や、住宅設計のコスト構造に関連しているため、回避のためにはあらかじめこういったポイントを把握しておくことが重要となります。

注文住宅のコスト構造を把握し、建築家と全体像を共有することが予算オーバーを防ぐポイントです

住宅にかかる費用は、大きく分けて「土地の費用」「建物の費用」「諸費用」で構成されています。それぞれの内訳を把握することで、予算オーバーを防ぐためのポイントがつかめます。

土地の費用は「土地自体の費用」と「土地購入時の手続きにかかる費用」の合計です。土地購入の手続き費用は、多くの場合土地価格の5~10パーセント程度となります。

建物の費用は「建物自体の工事費用」と「付帯工事費用」の合計です。「付帯工事費用」とは、例えば土地の整地や造成、植栽やフェンス、駐車場といった家の外回りの工事費用などが該当します。付帯工事費用は、別途工事扱いのことが多いため、注意が必要です。

諸費用は、「土地と建物以外にかかる費用」です。例えば、地鎮祭や上棟式などの式典費用や引越費用、保険料や登記費用などが該当します。見落としがちな費用でもあるため、あらかじめおさえておくことが重要です。

依頼主にとっては3つの費用の合計が総予算となります。しかし、一般的な建築家がアドバイスや調整ができる予算は、主に「建物の費用」と「諸経費」の一部となります。

そのため、以下の図のように、建築家と依頼主で予算についての認識が異なっている場合もあります。建築家と依頼主で予算の捉え方が大きく異なる場合、建物の費用が増えすぎるなど予算オーバーにつながりやすくなると言えます。

住宅の予算構造
建築家と依頼主で住宅の予算の捉え方が異なる場合がある

予算オーバーを防ぐためには住宅のコスト構造や内訳を把握し、建築家と予算の全体像を共有することが重要となります。

注文住宅の予算に関わる専門家の特徴をおさえることで、相談する際のポイントがつかめます

注文住宅の予算に関わる専門家は、主にファイナンシャルプランナー(FP)・建築家・工務店となります。それぞれの得意なことや不得意なことを知ることで、相談する際のポイントをおさえられます。

ファイナンシャルプランナー(FP)は資金計画などお金のことを相談できる専門家です。住宅ローンの借入可能額や無理のない返済計画についてアドバイスすることができます。

しかし、注文住宅の工事や土地の購入について実際にかかる費用には詳しくないため、土地と建物の予算配分や、予算内で実現する住宅のグレードなどの具体的な相談はできないことがほとんどです。

建築家は、依頼主の住宅への要望を設計に反映し、大まかな概算見積を出すことが可能です。しかし、設計が完了してから工務店に詳細見積を依頼する場合が多いため、一般的に建築家が以来の初期段階から工事の詳細な見積を出すことはできません。

工務店は実際の工事費用の見積が可能です。しかし、設計部門をもっている工務店は実は少なく、多くの場合は設計事務所が作成した図面がないと詳細な見積は出せません。

FP
建築家
工務店
得意なこと 住宅ローンに関する相談が可能。無理なく返済できる借入可能金額や返済金額のアドバイスが得意 工務店が詳細な工事費用の見積を作成する際の根拠となる図面が作成できる。 建築家が作成した図面を元に、実際の工事費用の詳細な見積がつくれる
不得意なこと 土地と建物の予算配分や、予算内で実現する住宅のグレードなどは相談できない 実際の工事はしないため、工事金額の詳細な見積は作成できない 依頼主の要望をまとめた図面がないと詳細な見積金額を出せない

ファイナンシャルプランナー(FP)・建築家・工務店の得意分野・不得意分野を把握し、上手く活用することが予算オーバーを回避する上で重要となります。

長沼アーキテクツなら注文住宅のお金と設計を一体的に相談できるため、高い精度で予算オーバーを防げます

長沼アーキテクツはファイナンシャルプランナー(FP)でもある建築家です。一般的なFPと同様に、住宅ローンや資金計画についての相談をしていただけます。また、建築家でもあるため、住宅グレードや住宅性能についても同時に相談が可能です。

資金計画と住宅設計を一体的に相談できることで、土地と住宅の適切な予算配分や、予算内で実現できる住宅性能などを相談のはじめの段階から具体的に把握できるといったメリットがあります。

さらに、長沼アーキテクツの「ほぼ確定プラン」なら、予算内で実現する住宅プランや実際の工事費をあらかじめ確認することが可能です。「ほぼ確定プラン」は相談の初期段階から工務店と提携することで、実際の工事費用を高い精度で見積ります。そのため、安心して住まいの検討や決断をしていただけます。

土地と住宅の適切な資金配分などの具体的な相談が可能で、精度の高い工事見積があらかじめ把握できるため、予算オーバーを防ぎながら希望する住宅の性能やグレードが実現可能となります。

住宅のお金と設計を並列して検討することが、注文住宅の予算オーバーを防ぐ上で有効です

建築家に依頼する注文住宅で予算オーバーを防ぐためには、資金計画と住宅設計を並列して検討することが重要です。

  • 注文住宅の予算オーバーは、建築家の業務範囲や、住宅設計のコスト構造に関連しているため、回避するためにはあらかじめポイントを把握しておくことが重要
  • 注文住宅にかかる費用は、大きく「土地費用」「建物費用」「諸費用」で構成されている。コスト構造の全容を把握することで、予算オーバーを防ぎやすくなる
  • 注文住宅の予算に関わる専門家は、ファイナンシャルプランナー(FP)・建築家・工務店。それぞれの得意不得意をおさえることで専門家を上手く活用できる
  • 長沼アーキテクツの「ほぼ確定プラン」なら、初期段階から工務店と協働し、資金計画と住宅プランを具体的に相談できるため、予算オーバーを高い精度で防げる

長沼アーキテクツは、建築家でありファイナンシャルプランナー(FP)でもある住宅とお金の専門家です。

オーダーメイドで依頼主の要望や希望が反映できる建築家住宅の特長を活かしながら、建築家への依頼で課題となりがちな予算オーバーを防ぐことができます。オーダーメイドの家づくりに興味があるが、予算オーバーが気になるという方はお気軽にご相談ください。

注文住宅で予算オーバーにならない方法に関する事例・リンク

「ほぼ確定プラン」の依頼方法や料金
相談初期から建物の計画と費用を掴め、予算オーバーを高い精度で防ぐ長沼アーキテクツの「ほぼ確定プラン」の内容や相談の流れを説明したページです。

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資金計画の立て方やファイナンシャルプラン作成について、お金と住宅のプロに相談するメリットをまとめた記事です。FP保有の建築家にファイナンシャルプランと住宅設計を相談することで、予算オーバーを防ぎつつ適切な土地と住宅の資金配分が適切に判断できます。


 
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