プロジェクト全員が協力して、移転・建替えを実現した西大泉の家

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このプロジェクトは、依頼当時のお客さまの住まいが都市計画法上の都市計画道路に指定され、立ち退き期限が迫るなか、建築業界出身の依頼者のご子息から長沼アーキテクツにご相談をいただいたプロジェクトです。

約10ヶ月という限られた時間内に土地探しから、代わりとなる住宅を建設し、移転を完了しなくてはいけない。補償金を見込んだ予算内で、かつスケジュール厳守が求められるプロジェクトでした。

長沼アーキテクツは、お客さまの土地探しの段階から支援を開始するとともに、設計段階から工務店が参画できる体制として、工期短縮と設計変更によるコストアップの予防に貢献いたしました。

お金デザインのポイント

POINT01土地選びに同行し、プロの目線で適切な土地選びを実現

立ち退き期限が迫るなか、お客さまは当社にお声がけいただく前にいくつかの不動産会社を尋ね、土地選びを進めていたそうです。選定中であった3つの土地は、当社が確認したところいずれも計画に必要な面積を確保できないものでした。

そこで、改めての土地探しは長沼アーキテクツが支援することになりました。新たに選んだ候補地は、計画の条件を満たすものの、またしても都市計画に指定されている部分がある土地でした。

幸いにも、道路沿いの土地(図版Aの土地)と道路から一定距離のある土地(図版Bの土地)のどちらかを選ぶことができる状態でした。長沼アーキテクツは、将来的に都市計画道路による立ち退きが発生したときにも、将来供用することの無いBの土地を推奨し、土地購入前のリスクを低減する支援をいたしました。

POINT02工期とコストを早期確定させるため、設計段階から工務店が参加する体制を実現

立ち退き期限が迫るなか、土地購入から建物完成まで10ヶ月で完成する必要がありました。
設計段階では、長沼アーキテクツとお客さまとの打合せの頻度を上げることで、決定までのスピードをあげることに成功しました。

工事段階では、工務店と知恵を出しあうなかで、職人が常駐できる宿舎を近隣に確保し、十分な作業時間を確保できる体制としました。工期短縮にプロジェクト関係者全員が尽力できる関係性をつくり、お客さまの希望通りのスケジュールの完成につなげることができました。

また、設計変更によるコスト変動・調整で工期に影響を与えることも懸念されていました。設計と並行しながら工務店の概算算出を行うことで、コストの変動をお客さまが随時把握できる体制で、コストオーバーのリスクを低減することにも貢献いたしました。

POINT03クライアントと工務店の都合を調整し、支払いタイミングを双方が納得できる形に調整

都市計画道路の道路収容の補償金で、工事費を支払うという条件を満たすため、補償金入金と工事費の分割支払いのタイミングを調整する必要がありました。

長沼アーキテクツは、お客さまと相談しながら、資金繰りについても早期に確認していました。発注前に支払いのタイミングの合意を得るなど、お客さまと工務店の双方が納得できる支払い条件を定めることができました。

一般的にも、工事費の支払い金額は大きいため、工事の着手時や中間時にも支払いが発生する場合がほとんどです。長沼アーキテクツでは、プロジェクトとお客さまの財務状態を伺った上で、最適な資金計画を立案し、工事完了までのつなぎ融資を受けることができるようにするなど、お客さまに最適な方法を推奨し、進め方のフォローも行っています。

西大泉のお金デザインのフロー

建築デザインのポイント

西大泉の家

POINT01老後を見据えて、1階で生活が完結できるようなプランを作成

お客様は老後を見据えて、子供が独立した後には、夫婦は1階だけで生活が出来るような間取りを望まれていました。そこで1階に、浴室や洗面、トイレ、LDKを配置し、LDKの一部を畳敷きのスペースとして、引違い戸でダイニングと仕切れるような計画としました。
また玄関から水回りやLDKへの動線を真っ直ぐの廊下で繋げたことにより、効率的でコンパクトな動線になっています。

西大泉の家

POINT02メンテナンスを
簡略化できる外装を選定

建物の外壁については、お客様のご希望にあったメンテナンス性を重視して、ガルバリウム鋼板を選定しました。ガルバリウム鋼板は一般的には屋根の仕上材として用いることが多いですが、軽く長寿命なことが特徴です。本計画では、ガルバリウム鋼板を屋根と同じく外壁にも採用しています。

外壁に張られたガルバリウム鋼板は、職人が1つずつ板金を折り曲げながら仕上げています。よって現場では非常に手間のかかる工法ですが、劣化によるやり替えをする必要のあるシーリング材をほとんど用いないで施工できるため、通常の外壁材に比べて将来のメンテナンスの頻度は少なくなります。

西大泉の家

POINT03屋外テラスを用いるなど、オーダーメイドの良さを最大限活用

2階には屋根がかかった屋外テラスがあります。主に洗濯物を干すスペースとして用いる計画ですが、2階にある第二のリビングとして、椅子を置いて読書やくつろぐの場として用いることも想定しています。お客様からの「外で本を読める場所がほしい」という何気ない言葉を実化できる、本当のオーダーメイドの良さを活用した事例です。

基本情報

建築主
個人(ご夫婦+お子様2人)
資金
土地3,000万円+建物2,500万円
所在地
東京都練馬区
用途
専用住宅
仕様
木造(軸組構法)地上2階建て、次世代省エネルギー基準
敷地面積
110㎡
延床面積
118㎡

プロジェクト体制

お金デザイン
ライフプラン・ファイナンシャルプランニング…長沼アーキテクツ
土地探し…創造系不動産+長沼アーキテクツ
建築デザイン
設計・工事監理…長沼アーキテクツ
工事…円徳建工株式会社

プロジェクトのプロセスや完成写真

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屋根外壁ともにガルバリウム鋼板で仕上げ、メンテナンス性を考慮しています。
西大泉の家
駐車スペースを確保しつつ豊かな採光を得るためにL字型の建物となっています。
西大泉の家
キッチンから見渡せるように1つの部屋としてLDKを計画しています。
西大泉の家
2階の個室にはロフトが設けられ、立体的に空間を活用しています。
西大泉の家
階段を上りきった2階に洗面スペースを設け、抜けと明るさを確保しています。
西大泉の家
雨の日も洗濯物が干せるスペースとして屋外テラスがあります。