失敗しない建築家の選び方とは?ホームページを見て比較・判断する方法

建築家や設計事務所の数は非常に多く、雑誌やインターネット経由で気になる建築家をリストアップしても、信頼できる建築家の選び方や相談方法がわかりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、実際の建築家のホームページ(ウェブサイト)の内容を交えて、建築家のホームページのどこを見て信頼できるか判断すればよいのかを紹介しています。建築や家づくりの知識がなくても判断の目安となる方法や、建築家に相談する方法も紹介しています。

また、建築家の探し方について役立つ情報を知りたい方は、建築家を探すための方法を網羅的にご紹介した記事や、建築家紹介サイトの比較からオススメの探し方をまとめた記事を公開しています。あわせてご参照ください。

建築家の探し方、比較・検討して選ぶ方法とは?

注文住宅や戸建住宅を依頼したい建築家を探す方法は、住宅・インテリア雑誌や建築家紹介サイトから選ぶなど、失敗しない方法やノウハウができています。

ハウスメーカーや建売住宅などでは実現できないような、自由な間取りや独自の要望など、あなたのニーズに合った住宅を実現するための選択肢として、建築家・設計事務所に相談するという方法は有力な選択肢といえるでしょう。

「建築家の探し方とは?建築家の種類や相談方法、自分に合った建築家の選び方を解説」の記事では、建築家の探し方やハウスメーカーや工務店などの家づくりで係わる会社との違いを、「建築家紹介サイトとは?登録のメリットやオススメのマッチングサイトとは」では、数ある建築家紹介サイトを比較して、ユーザーのニーズにあった信頼できる建築家紹介サイトを紹介しています。

これらの記事を参考にすれば、数ある建築家・設計事務所から「好みが合うな」「お願いしたいな」と感じる建築家をリストアップするのは難しいことではないでしょう。

建築家は会社の規模が小さく、信頼できる設計事務所を選ぶのが難しい業界

建築家選びで難しいのは、規模の小さい設計事務所が多く、大手のハウスメーカーや工務店に任せるような安心感が得られにくいという点にあります。建築家の数は5万人とも言われ、クオリティにもバラツキがあります。

特に、個人住宅を依頼できる建築家や設計事務所は、従業員が10人以下の小規模な事務所も多く、法人化していない個人事業主も数多くいる業界です。年間売上が500~1000万円程度しかない設計事務所も多く、ストレートに言えば倒産のリスクもあります。

こうした事情を知らないと、この業界における「信頼できる建築家」を選ぶ基準を持つことができないでしょう。そこで、この記事では、建築業界に精通したプロの目線で、建築家のホームページに記載されている内容から、信頼できる建築家・設計事務所を見分ける方法を解説します。

建築家の選び方 ポイント1|資格や規模から会社の信頼性を確認する

注文住宅や戸建住宅を依頼する建築家・設計事務所の多くは小規模です。こうした住宅業界の建築家のなかから信頼できる建築家を選ぶためには、まずは保有している資格や事務所の規模、建築家の経歴などを確認することが有効です。

建築士資格を保有しているか

国家資格である建築士免許には、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3種類があります。資格の難易度は木造〜二級〜一級の順に高くなります。最も難易度の高い一級建築士の方が知識や経験も豊富だと判断できるので、建築家を選ぶ際の目安になります。

また、建築士免許を持っていないにもかかわらず「建築家」を名乗っている事例も見られます。日本建築士会も一級建築士のなりすまし防止について警鐘を鳴らしています。建築家のホームページのプロフィールページなどで保有している建築士資格を確認するようにしましょう。

事務所登録をしているか

建築家が設計事務所を開設するためには、事務所を設置する都道府県に建築士事務所登録が必要です。建築家のホームページには、プロフィールや会社情報のページに登録番号が記載されていますので、確認するようにしましょう。

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長沼アーキテクツ 会社情報ページより

建築士事務所登録には、管理建築士(設計事務所を管理する建築士)が在籍していることなど、いくつかの条件があり、建築物の設計や監理を行うためには、建築士事務所登録が必須です。ホームページに記載されていない場合は、各都道府県の建築士事務所協会に問い合わせて確認することも可能です。

経歴(出身事務所など)

建築家は経歴によって特性が大きく異なります。
アトリエ設計事務所出身の建築家であれば、出身の設計事務所が住宅の設計の多い事務所か、商業系・公共系の設計の多い事務所かによって、特性が変わってきます。建築家の実績だけでなく、出身事務所の実績についても確認するとよいでしょう。
組織設計事務所出身の建築家なら、住宅だけでないさまざまな建築の設計経験があり、コスト管理に長けた建築家が多いです。組織設計事務所では住宅以外の設計を行うことが多いので、組織設計事務所出身の建築家の場合は住宅の設計の経験について確認するようにしましょう。
また、ハウスメーカー出身の建築家なら、住宅に関する細かな問題点や工夫するポイントなど、住宅建設の経験が豊富です。

建築家はこれまでの設計の経験が重要です。もともと所属していた設計事務所でどんな経験と実績を積んできたかを確認するようにしましょう。

主な経歴 建築家(例) 設計事務所名 出身設計事務所
アトリエ設計事務所 乾久美子 乾久美子建築設計事務所 青木淳建築計画事務所(現・株式会社AS
組織設計事務所 高野俊吾 高野俊吾建築設計事務所 株式会社 松田平田設計
ハウスメーカー 藤井将 Fit建築設計事務所 積水ハウス株式会社

建築家の経歴や設計の特徴については、建築家のホームページのプロフィールページなどで確認することができます。建築家を選ぶ際には、その建築家がどのような事務所出身なのか、経歴を確認してみましょう。

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Fit建築設計事務所様 プロフィールページより

スタッフの数・事務所の規模

設計事務所内に何人のスタッフが在籍するかも確認しましょう。スタッフの数が多ければ、それだけの数の設計依頼を受けていることになりますし、ひとつの設計の案件に1人のスタッフがかけられる時間も増加します。スタッフの数が少なければ、1人のスタッフが複数の案件を掛け持ちしていることになるため、注意が必要です。その場合は、実際に建築家に会って話をする際に、どのような体制で業務に取り組むのか確認するとよいでしょう。

また、設計事務所の規模について記載があるとより安心です。スタッフの数だけでなく、主要な取引先企業についても記載のある設計事務所(例:建築再構企画様)など、安心できる建築家のホームページには事務所の規模についても記載されている傾向があります。

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建築再構企画様 会社概要ページより

法人化の有無や資本金の金額

注文住宅や戸建住宅を依頼する建築家の設計事務所の多くは小規模なため、法人化していない個人事業主も数多くいる業界です。法人化していない会社は破産などのリスクもあり、オススメしません。

個人事業主の設計事務所のホームページには、基本的に「個人事業主」という明記はありません。「株式会社」などの法人格の明記がなかったり、「代表取締役」ではなく単に「代表」などと書いてあるケースは法人化されていないケースがありますので、注意が必要です。

また、法人化した設計事務所だった場合、合わせて資本金の金額も確認しましょう。株式会社は資本金1円から開設することができますが、資本金の金額は会社の信頼度を判断する1つの基準になります。

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長沼アーキテクツ 会社情報ページより

建築家の選び方 ポイント2|事例の数や内容を元に技術力を確認する

信頼できる建築家は、自由な間取りや独自の要望など形にする技術力を持っています。建築家の技術力をホームページに掲載されている情報からどのように見分けて選べばいいのでしょうか。

過去の事例の数と時期

建築家のホームページには、必ずと言って良いほど、主に「Works」や「実績」などのページに過去の事例が紹介されています。どのような住宅を設計しているのかを確認することも重要ですが、同時に実績の数が多いことも建築家を信頼する判断材料になります。

また同時に、掲載されている事例の竣工時期も確認しましょう。掲載されている情報が古い場合は、近年は仕事が少ないなど、依頼するにはリスクがある可能性があります。

予算や工事費が明記されているか

記載されている建築家は少ないですが、中には過去の住宅にかかった予算や工事費が明記されている場合があります。過去の事例を確認した際、いいなと思った住宅があっても、予算感がわからなければ、想定以上に費用がかかるなどリスクになります。おおまかな相場感が想像できるよう、予算や工事費について親切に掲載されていると、問い合わせても安心です。

例えば、ホームページに建築工事費として発生する費用の坪単価や、設計監理料の坪単価などを掲載している建築家の方もいらっしゃいます。住宅と建てるときの相場が想像できるので、安心して依頼することができます。

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一級建築士事務所アトリエ橙様 家づくりの費用ページより

構造・工法が明記されているか

住宅には、木造や鉄筋コンクリート造(RC造)といった構造や、SE構法などの住宅工法などに違いがあり、それぞれ住宅の品質にも影響します。例えば、RC造は設計の自由度が高くさまざまな間取りを実現できますが、木造と比べるとコストパフォーマンスが悪くなります。またSE構法は耐震性能が高く、「長期優良住宅」を取得することで住宅ローン控除などを受けることができますが、認定された工務店しか施工することができず、設計する建築家にも技術力が求められます。

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長沼アーキテクツ「土地探しからじっくりと向き合った西八王子の家」より

過去の事例の構造や工法を基準に、建築家の技術力を確認することができます。SE構法について詳細を知りたい方は、SE構法の概要やメリット、ハウスメーカーや工務店の住宅との違い、長期優良住宅の認定によって得られる住宅ローン控除などのメリットなどを解説した記事をご参照ください。

協力会社が明記されているか

建築家のホームページに協力会社が記載されていれば、設計事務所の信頼度を確認することができます。建築業界は分業が進んでいるため、建築家は、住宅の構造設計をする構造家や施工する工務店など、複数の企業との協力が必要不可欠な業種です。そうした業界内で、協力会社を明記せず、自身の名前しか記載していないような建築家は、チームで住宅をつくる意識が薄く、依頼主の要望も重要視しない傾向にあります。少なくとも、住宅を建てる際には、建築家との契約とは別に、工務店と施工契約を結ぶ必要があるため、建築家が工務店などの協力会社と良好な関係を築けているかは重要な判断材料になります。

また、どのような会社と協力しているかを確認することができることも重要です。建築家のホームページに協力会社が明記されていれば、協力先の企業が信頼できるかどうかも調べることができ、安心です。

建築家のホームページに協力会社が記載されている場合、会社情報などにリストとして記載されているほか、工務店などは各住宅ごとに協力先が変わるため、事例のページに記載されています。

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長沼アーキテクツ「相続のための土地の分割協議からサポートした西荻窪の家」より

スタイル・作風・テイストの幅

自分に合った建築家を選ぶためには、建築家のスタイルや作風、テイストを確認することは重要です。建築家の作風を確認するポイントは、作風が1つに固定されているか、固定されずに複数見られ幅があるか、という点です。

建築家の作風が固定されている場合は、わかりやすく、自分の好みの作風かどうかを確認しましょう。テイストが変わらないので、好みが合えば失敗は少ないですが、テイストとはずれた要望に応えることには不得手な傾向があります。

建築家の作風が固定しておらず、テイストに幅がある場合は、建築家はその都度の要望に合わせて設計している可能性が高いです。さまざまな条件に対応しているので、それだけ技術力が高いとも言えるでしょう。

建築家の選び方 ポイント3|相談プロセスや仕事の進め方等の記載内容から丁寧な対応が期待できるかを判断する

建築家はエンジニア気質・職人気質であることが多く、人間関係の構築が苦手な方も多い傾向にあります。住宅を建てるうえで、長期にわたって相談などを繰り返すため、建築家との関係性は重要です。丁寧な対応をしてもらえるか、住宅づくりのプロセスの記載などから判断しましょう。

相談プロセスや仕事の進め方が明記されているか?

建築家のホームページに、相談から契約までの流れが明記されているか、また設計や工事、完成後の引き渡しなどのプロセスが明記されていれば、住宅を建てるプロセスを共有してくれる建築家だと判断する材料になります。どの工程にどのくらいの期間が必要になり、どのタイミングで何を決める必要があるのか、明記されていれば安心して進めることができます。

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八島建築設計事務所様 建物竣工までの流れページより

相談料や設計料など、料金が明記されているか

建築家に住宅の設計を依頼するとお金がかかると思われがちですが、必ずしもそうではありません。建築家は予算に合わせて適切なグレードを選んで設計することができます。しかし、一般にお金がかかると思われているとすれば、どのタイミングでどのくらいの料金が発生するかがわかりにくいからかもしれません。建築家に相談する料金や設計料は、相場はありますが、建築家によって異なります。また、コストオーバーや住宅ローンなど、お金に関する知識に疎い建築家も多くいますので、発生する料金がホームページに明記されているかどうかは、安心できる設計事務所かを判断する基準になりえます。

例えば、Fit建築設計事務所様は、住宅ができるまでの工程のうち、どのタイミングで設計料が発生するかを明記されているうえ、設計料以外で発生する工事費や諸経費についても記載されています。

設計料の目安については、東京都建築士事務所協会が算出方法の例を公開しているので、ご参照ください。

会社名 設計料の目安 金額の変動要素
長沼アーキテクツ 280万円~ 床面積によって変わる[2.8万円/㎡]
Fit建築設計事務所 工事費によって変わる
総工費~2500万の場合:12%~14%
総工費2500~3500万の場合:11%~12%
総工費3500~4500万の場合:10%~11%
Smart Running一級建築士事務所 300万円〜 構造形式および床面積によって変わる
木造:3.5万円/㎡
鉄骨造:4万円/㎡
鉄筋コンクリート造:4.5万円/㎡

このほか、STYLE LAB 株式会社様のように、工場や住宅など建物の種類と工事費に合わせて設計料率が変動する設計事務所もあります。

アフターフォローについて記載があるか

住宅は建物が完成すれば全てが完了になるわけではありません。実際に住んでいく中で、不具合や設備の劣化などが生じます。建物の完成と同時に業務も完了になると考える建築家もいますが、親身にその後のアフターフォローに対応してくれる建築家もいます(例:グランデザイン様)。実際にウェブサイトにアフターフォローについての記載があるかは、その判断の目安になるでしょう。

どのように問い合わせや相談をすればよいか

どれだけホームページでさまざまな情報をわかりやすくまとめているかと同時に、実際に問い合わせや相談がしやすい導線が用意されているかも重要な観点です。例えば、問い合わせ先として電話番号しか記載されていなかった場合、最初の相談後のやりとりも電話で行う必要があるかもしれません。メールアドレスや問い合わせフォームがホームページ上にきちんと整備されているか、確認するようにしましょう。

どのような方法で住宅を提案してくれるか

建築家によって、住宅のプランなどを提案する際のツールが異なります。3Dモデル(CGパース)や模型、スケッチや図面など、いくつかの方法がありますので、模型でないとどのような住宅かをイメージできないのに、スケッチでしか提案してもらえないなどの問題が発生する可能性があります。実際に建築家に合う際には、過去の事例などを見せてもらいながら、どのような方法で住宅を提案してくれるのかを確認するようにしましょう。


住宅の3Dモデル(CGパース)の例
(左作成:長沼アーキテクツ 右提供:カジャデザイン)

建築家の選び方 ポイント4|情報発信内容から、コスト感覚や技術力の有無を確認する

ホームページの情報がきちんと整理されているか

ホームページがしっかりできているかも、建築家を選ぶひとつの基準です。ハウスメーカーや工務店のホームページと比較すると、予算規模に差があるため、表現は見劣りするかもしれません。しかし、ユーザー目線で情報が整理されていて、料金や依頼方法など、依頼主にとって必要な情報が見えるようにされているかが重要です。

例えば、ポイント3でご紹介した「どのように問い合わせや相談をすればよいか」をわかりやすくするために、問い合わせフォームをわかりやすく設置すると親切ですが、設置には費用が発生します。お客さまが利用する目線に立って、適切にウェブサイトに費用をかけているかがわかれば、実際に住宅を一緒につくる場面でも同様にお客さまの目線で対応してくれる建築家だと判断できるでしょう。

ブログやSNSを頻繁に更新しているか

建築家自身や事務所スタッフのブログやSNSの更新頻度は、継続的に依頼を受けていることの指標になります。また、お客様との接点を積極的につくろうとしているため、相談にも親身に応えてくれる傾向にあります。建築家がどういったことに興味があるのか、自分に合った共通の視点があるか、垣間見るきっかけになります。

また、住宅に関係するコストや技術について情報発信しているかどうかも参考になります。こうした専門的な情報を頻繁に発信していれば、建築家の技術力を測る目安にもなるでしょう。

ホームページ上で「お役立ち情報」としてオリジナルな情報を発信している建築家は、発信している内容の専門的な情報を知っていると判断することができます。長沼アーキテクツは、予算オーバーや住宅ローンなど住宅とお金に関する情報をお役立ち情報として発信しています。

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長沼アーキテクツ お役立ち情報「SE構法(SE工法)とは?」より

長沼アーキテクツでは、TwitterPinterestでも情報を発信しています。ぜひフォローください。

選んだ建築家に相談するには?流れと費用の目安を紹介

住宅雑誌や建築家紹介サイトなどを参考に、依頼したい建築家の候補をリストアップしていくと、だいたい10〜20社の設計事務所を探し出せると思います。この記事を参考にして、自分に合った建築家を選び、3〜5社程度にまで絞り込むと良いでしょう。

土地購入から設計・工事までワンストップでサポートし、数千万円の収入が見込めるため無料で提案できるだけの経営体力のあるハウスメーカーとは異なり、建築家は基本的に200~300万円の設計のみを提供しているため、契約の可能性が低い案件の提案を負担に感じる会社がほとんどです。問い合わせる建築家は、数を絞って、お願いしたいと思える会社だけに提案を依頼するようにしましょう。

ここでは、実際に選んだ建築家に問い合わせる方法や、問い合わせ後の流れについてご紹介します。

ホームページや紹介サイト経由でお問い合せ(基本無料)

建築家のホームページに記載されている問い合わせフォームや、建築家紹介サイト経由で、建築家に直接問い合わせます。

建築家紹介サイトから依頼する場合、手数料が発生する可能性がありますので、よく確認するようにしましょう。紹介サイトを活用して情報を発信している建築家なら紹介サイトから、ホームページを積極的に更新されている建築家ならホームページから直接問い合わせることをオススメします。

問い合わせる際は、建築家を探している情報収集の段階なのか、すでに土地購入も完了し具体的な提案が欲しい段階なのかなど、現在の状況を伝えると、以降のやりとりがスムーズになります。

1度問い合わせると、それ以後は基本的にメールでのやりとりになります。建築家紹介サイトから問い合わせ、サイト内のツールを用いてやりとりする場合は、建築家側のやりとり自体に対して費用が発生している可能性もありますので注意しましょう。

初回打ち合わせ(基本無料)

自分に合うと感じる建築家を選ぶことができたら、問い合わせた後、初回の打ち合わせを行います。建築家の設計事務所で行なわれることが多いです。これまでの事例を見ながら、住宅への希望や要望、予算などのヒアリングが行なわれます。初回の打ち合わせは、ほとんどの建築家が無料で実施しています。

初回プラン提案

初回の打ち合わせでヒアリングした内容をもとに、建築家から初回の設計プラン提案を受けます。初回の提案までの期間は建築家によって異なります。カタログから希望の間取りや仕上げなどを選ぶことで提案期間を短くしている工務店と異なり、建築家はゼロから設計案を考えるため、2−3か月程度の時間を要する設計事務所が多い傾向にあります。
長沼アーキテクツは、これまでの豊富な住宅提案実績や各工務店との連携により、スピード感のある提案と全体予算の立案と概算工事費の提示を実現しています。そのため、長沼アーキテクツなら1−2週間で提案が可能です。

初回の設計提案の費用は、無料で実施している建築家も多数います。模型の製作費などのために提案料が必要になる建築家もいますが、目安は数万円〜10万円程度です。有料になる建築家の方が、その分提案資料に力を入れる傾向にあります。

基本設計〜実施設計

依頼する建築家が決まれば、契約を交わし、具体的な設計期間に入ります。基本設計では、平面図や断面図などの図面に加え、仕様や仕上げなどの概要を、約3か月で作成します。実施設計では、実際に工務店の職人が住宅を建てられるよう、より詳細な図面や仕様などを作成します。こちらも3か月程度の期間を要します。

建築家に支払う設計料の相場は、総工事費の約10〜15%と言われています。支払うタイミングも建築家によって異なるので、確認するようにしましょう。

工務店契約

設計が終われば施工する工務店を選定し契約します。基本設計の段階で契約する基本設計発注と、実施設計が完了してから契約する実施設計発注があります。

実施設計発注では、具体的な設計資料ができていますので、より正確な施工費用の見積もりが可能です。ただし、実施設計後に見積もりを行うため、当初想定していた予算をオーバーしてしまうリスクもあります。予算オーバーのリスクを避けるため、基本設計発注では事前に概算で見積もりを作成し、施工費用と設計内容を調整しながら実施設計を行います。

施工〜工事監理〜竣工

施工がはじまると、建築家は工事監理を行います。工事監理とは、設計内容通りに施工が進んでいるかを確認する業務です。建築家は、どう適切に施工が進んでいるか、不適切な場合はどう是正したかを施主に報告します。

親切なホームページを公開している建築家を選ぼう

自分の好みに合う建築家の中から、信頼できる建築家を選ぶためには、いくつかのポイントに絞ってホームページを確認し、建築家の信頼性や技術力などを判断する必要があります。

  • 建築家や設計事務所は小規模な会社であることが多く、信頼できる建築家を選ぶのが難しい業界
  • 建築家の資格や会社の規模、法人化の有無などから、信頼性を確認する
  • 過去の事例の数や構造・工法などから、建築家の技術力を確認する
  • 相談のプロセスや仕事の進め方などの記載内容から、丁寧な対応が期待できるかを確認する
  • ホームページやSNSでの情報発信内容から、コスト感覚や技術力の有無を確認する

建築家を選ぶ際にホームページを見て比較・判断するポイントを整理すると、ホームページが親切につくられているか、という点に集約されます。どのような情報を提供し、どのような導線でホームページをつくればよいかを理解して公開することができる建築家は、お客さまの視点に立って住宅を提案することができる建築家だということができるでしょう。

長沼アーキテクツは、ファイナンシャルプランナーと一級建築士の資格を持つ「お金と住宅のプロ」として、予算オーバーや住宅ローンについての知識を活かした住宅の設計提案を行っています。お客さまの視点に立って、お客さまそれぞれのライフスタイルに合ったオーダーメイドの建築をご提案しております。お気軽にお問い合わせください。

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